第14回 アートフィルム・フェスティバル

第14回 アートフィルム・フェスティバル  上映作品及び日程はこちら

会 期 : 2009年11月19日(木)~26日(木)、12月1日(火)~6日(日)
  *11月24日(火)、30日(月)は休館

この催物は終了しました
会 場 : 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
料 金 : 入場無料・申込不要(当日来場可)

『アリスが落ちた穴の中 Dark Mächen Show!!』 『アリスが落ちた穴の中 Dark Mächen Show!!』
 『アリスが落ちた穴の中 Dark Mächen Show!!』
 『アリスが落ちた穴の中 Dark Mächen Show!!』
『アリスが落ちた穴の中 Dark Mächen Show!!』
寺嶋真里『アリスが落ちた穴の中 Dark Mächen Show!!』(2009年)Doll by Mari Shimizu,Performer:Rose de Reficul et Guiggles,Mame Yamada,Photo by Kyo Nakamura


映画に代表される動きをともなった映像表現は、1895年、フランスのリュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」が一般公開されたことを基点にするものといえるでしょう。その後映画は、劇映画やドキュメンタリー、実験映画といったジャンルを派生させつつ、これらジャンル固有の表現を深化させることで、進展してきました。そして現在、映画生誕から110年以上の年月が経過し、映像表現はまた大きな転換の時を迎えつつあるように思えます。

 1990年代から映画の制作現場に導入されるようになったデジタル・ビデオは、簡便かつ安価に、高画質の映像の撮影を可能にしました。当初、機材面における変化として受け止められていたデジタル・ビデオは、実のところ、映像表現そのものの有り様に大きな変化をもたらすものであったのです。フィルム時代には習熟した技能によってのみ生み出すことが可能であった、長時間切れ目なく運動を捉える長廻し撮影が、デジタル・ビデオ・カメラの登場により、一般家庭でも可能な表現へと変わってしまったことは、その一例といえるでしょう。

  こうした状況を踏まえつつ、今年の「アートフィルム・フェスティバル」では、アラン・レネ、ジャン・ルーシュ、クリス・マルケルらの作品により、ドキュメンタリーが事実の記録というよりも、現実を意識的に再構成したものであることを私たちに改めて認識させる〈フランス・ドキュメンタリーの精華〉、アーティストがビデオという当時のニュー・メディアに意欲的に取りくんだ動向として重要な、1960~70年代の初期ビデオ・アートの意義を再考する〈Vital Signals(ヴァイタル・シグナル) 日米初期ビデオ・アート作品集〉や、ホーム・ビデオも含むビデオ表現の現在を反映した〈「東京ビデオフェスティバル」セレクション〉(※1)、デジタル映像の浸透が制作環境を活性化しているインディペンデント系映像作品にフォーカスした〈自主制作映画の現在〉、短編という形式が持つ可能性がアニメーションから風刺的ニュアンスの実験映画まで、多様な作品を生み出している〈フランス発!新世代ショートフィルム〉など多彩なプログラムから、映像表現の混沌としつつも豊かな、今日的な状況を照らし出すことを試みます。

  また愛知芸術文化センターが、“身体”をテーマに毎年一本のペースで継続している映像作品の制作事業「オリジナル映像作品」の最新第18弾・寺嶋真里『アリスが落ちた穴の中 Dark Märchen Show!!』(2009年)の初公開も行います。19世紀イギリス的美意識を独自に先鋭化させた、自ら“ヴィクトリアン・アンダーグラウンド”と呼ぶ公演で知られるパフォーマンス・ユニットRose de Reficul et Guiggles(ロウズ ド レフィクァル エ ギグルス)と、少女趣味的耽美性と怪奇・幻想的志向を併せ持つ寺嶋がコラボレートし、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865年)を独自に読み替えた注目の作品です。

エンドリック・デュソリエ
『オブラス』 2004年

 
シモーネ・マッシ
『犬たちの記憶』 2006年

 
クロード・シャボ
『一瞬間』 2006年

 
エドゥアール・サリエ
『エンパイア』 2005年

 

(※1)
昨年度、第31回を数えながら、惜しくも終幕した「東京ビデオフェスティバル」(略称:TVF)。2005年から08年までの入選作品から、審査員の一人であるビデオ・アーティストの小林はくどうのセレクションにより、ユニークな作品を上映します。なお「TVF」は、現在、市民運営により、新たに「市民がつくるTVF」としてスタートを切っています。


関連企画
◆あいちトリエンナーレ2010プレイベント 
  小林はくどうワークショップ 『ラプス・コミュニケーション』2009年版
  ---ビデオで撮ったポーズを見て、まねてみよう。続けてゆくとどうなるか?!

日  時 : 2009年11月23日(月・祝) 10:00~17:00 
※どなたでも随時、参加できます
この催物は終了しました

小林はくどう
『ラプス・コミュニケーション』1972年
(1990年再制作)
(Courtesy of the artist)

 
会  場 : 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
入  場 : 無料・申込不要(当日来場可)
主  催 : あいちトリエンナーレ実行委員会
問合せ : あいちトリエンナーレ実行委員会事務局
(愛知県県民生活部文化芸術課国際芸術祭推進室内)
Tel.052-971-6113 Fax.052-971-6115
E-mail はこちら   http://www.aichitriennale.jp/

ビデオ・アートとか、メディア・アートと聞くと、何か難しそう、コンピューターを使ったり技術が必要なのでは、と思われる方も多いのでは?
 このワークショップでは、日本におけるビデオ・アート、コミュニティ・ビデオ活動の先駆者の一人である小林はくどうの代表作『ラプス・コミュニケーション』のライブ体験をとおし、ちょっとした工夫で普段とは違ったビデオとの付き合い方、使い方ができることを学びます。10:00よりスタートし、お好きな時間に随時、参加できます。子供から大人まで、どなたでもふるってご参加ください。
*当日はワークショップと併行し、「第31回東京ビデオフェスティバル」入選作品等の上映を行います。

小林はくどう プロフィール
ビデオ作家 美術家 宮城県仙台市に生まれる。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、造形作家として活動を始める。機械じかけで動く彫刻『はくどうマシーン』をウオカー画廊、毎日現代美術展、大阪万博などで発表。万博でお祭り広場の演出を手がけたことから映像に興味を持つ。1972年ビデオ制作開始、アーティストたちによる「ビデオひろば」結成に参加、「わしづかみの映像」などビデオプロジェクトを行う。今回の『ラプス・コミュニケーション』シリーズもこの頃発表した(ラプスとは「ずれる」の意)。「ビデオひろば」が行った横浜野毛再開発リサーチをきっかけで、ビデオを使った社会との関わりに興味を持ち、日本最初のビデオコミュニティを国立市で制度化する。「北北海道調査」「町田市市民大学リサーチ」などを行う。ニューヨーク近代美術館、ポールゲッティ芸術センター、など国内外でのビデオ・アートの発表も多いが、市民ビデオの啓蒙にも努める。東京ビデオフェスティバル、豊田ビデオコンテストなどの審査員、NHK教育番組「あなたも映像作家」を担当。現在NPO法人「市民がつくるTVF」の代表理事。成安造形大学デザイン科教授。
小林はくどう


 お問い合わせ : 愛知芸術文化センター・愛知県文化情報センター
Tel. 052-971-5511(内線724) Fax. 052-971-5644  E-mail はこちら

主  催 : 愛知芸術文化センター
企  画 :
 
愛知県文化情報センター
 
協力・作品提供 : アリアンス・フランセーズ アリアンス・フランセーズアリアンス・フランセーズ愛知フランス協会、

EAIELECTRONIC ARTS INTERMIX、横浜美術館横浜美術館、

NPO法人市民がつくるTVF、ぴあフィルムフェスティバル事務局、木村承子、鈴木拓哉、
武子直樹、仲井陽、姫嶋聖治、三間旭浩、岡本珠希(カルトブランシュ)、名古屋シネマテーク、佐野画廊
 
特別協賛 : アメリカ大使館アメリカ大使館

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